ジャーナル·№ 04·2026.09.17

バッグを支えるレザー

水染めのスペイン産ラムスキンと、理想の銀色への挑戦。

A hide of silver lambskin

触れた瞬間にわかる素材

私たちのバッグに使うレザーは、最高峰のなかから厳選した、水染めのスペイン産ラムレザーです。

きめの細かさで知られるラムレザーは、指先が触れた瞬間に、まるで絹のような繊細なやわらかさを感じさせます。しなやかな手ざわりと上品な質感が、ほかにはない感覚をもたらします。

最初の段階から選び抜いた、特別なレザー

レザーは、やわらかいだけでは十分ではありません。

私たちは一枚一枚の革を丁寧に見極めます。個体ごとの表情、繊維の密度、銀面、しなやかさ。そして何より、染め上げたときに格別に美しく仕上がる素質があるかどうかを。

私たちのバッグには、最初の段階から妥協なく選び抜いたラムレザーだけを使います。水染めは、革本来の表情を生かし、引き立てる技法。だからこそ、欠点を隠す余地はありません。素材そのものの質が問われるのです。

理想の銀色をつくるという挑戦

このレザーをさらに特別なものにしているのが、銀色への染め上げです。

銀は、色をのせれば完成するというものではありません。光の当たり方によって表情が美しく移ろい、染色工程のわずかな違いが仕上がりを左右します。

ラムレザーの繊細な質感とやわらかさを保ちながら、奥行きと立体感のある銀色を実現するには、高度な染色技術と緻密な調整が欠かせません。均一な色を機械的に大量につくるのではなく、一枚ごとの個性に目を配りながら、丁寧に染め上げていきます。

一枚ずつに向き合う、そのものづくりへの姿勢こそが、私たちのレザーの美しさを生み出しています。