ジャーナル·№ 05·2026.09.24

調和の手仕事

着物、デニム、レザー、シーグラスを、ひとつのバッグに。

An artisan sewing at the machine

異なる素材から、ひとつの表現を

着物、デニム、レザー、そしてシーグラス。

個性の異なるこれらの素材を組み合わせ、美しく均衡のとれたひとつのバッグへと仕立てること。それは、私たちにとって最も大きな挑戦のひとつでした。

素材にはそれぞれ、固有の質感、重さ、やわらかさ、そして扱い方があります。どの素材をどこに配し、どのようにつなぐか。その一つひとつが、バッグ全体の印象を大きく左右します。

素材の個性を消すのではなく、それぞれが本来もつ美しさを丁寧に引き出し、互いの調和を見いだしていく。細部のすべてを、試行錯誤と改良を重ねながら決めていきました。

その中心にいるのが、日本の職人たちです。

私たちが日本の職人と仕事をすることにこだわる理由のひとつは、着物への深い理解にあります。その意味、その美しさ、そして丁寧に扱うための技。着物は、単なる一枚の布ではありません。日本の文化と美意識、受け継がれてきた職人の技、そして時を越えて手渡されてきた物語や想いが宿っています。

その理解があるからこそ、職人たちは一枚ごとの着物の個性を守りながら美しさを引き出し、まったく新しいかたちへと生まれ変わらせることができるのです。

着物、デニム、レザー、シーグラス。異なる素材が、それぞれの個性を保ったまま出会い、ひとつの調和した表現となります。

日本の職人の技と感性。それが、私たちのものづくりの核にあります。